
「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念し、和酒フェス実行委員会が主催する「第1回 プレミアム和酒フェス in 日本橋」が2025年2月7日(金)・8日(土)の2日間、東京メトロ茅場町駅(東西線・日比谷線)直結の「KABUTO ONE」4F ホール&カンファレンス(東京都中央区)にて開催されました。
Craft Sake World.jpのメンバーは、2月7日18:00-の会に参加させていただきました。
日本の蔵のみならず、ハワイから参加の蔵もあり、総勢30蔵が集結した今回のフェスは様々な日本酒を楽しめる贅沢なイベントでした。プレミアムな銘柄も揃い、日本酒ファンにはたまらない一日でした。
正直な感想で記事を書かせていただきました。
フェスの開催概要やチケット情報に関してはこちらをご覧ください。
会場の様子

暖かい室内で開催。多くの人で賑わってました。

各酒蔵の日本酒がまとめられているパンフレットがもらえます。

各日本酒の特徴や味のバランスが一目で分かります。
気に入った日本酒は、その場で購入も可能です。

こちらのお猪口で試飲しました。
良かったポイント3選
①30蔵120種類以上の飲み比べ可能
第一印象は、「多すぎて選べない!」でした。気になる日本酒がたくさんありすぎて、こんな贅沢なフェスは他にないと思いました。
お酒系のフェスだと、チケット代を払ったとしても有名な銘柄や値段が高い銘柄、数が少ない銘柄は課金制という場合が多いイメージでしたが、今回のフェスはほとんど無課金(チケット代のみ)で試飲ができるシステムでした。
飲兵衛の私にとって、いちいち値段を気にすることなく試飲ができたのは、とってもありがたい•••!
一部有料の試飲もありましたが、値段は200円〜とリーズナブルなので課金しても財布へのダメージは少ないなと思いました。
②酒蔵さんの生の声が聞ける
今回たくさんの酒蔵さんとお話して日本酒への想いはもちろん、米の銘柄や精米歩合、ラベルデザイン、受賞歴、おすすめの飲み方等、興味深いお話をたくさん聞くことができました。
レストランや酒屋さんで各商品の説明を聞くのも好きですが、日本酒を造られている当事者から聞くお話では、その日本酒への愛情や誇りのようなものも感じられて、より「飲んでみたい!試してみたい!気になる!」と思う気持ちになりました。
③暖かい部屋で開催
この日は全国的に寒波のピークでとても寒い日だったのですが、会場が室内ということで寒さを気にせず楽しむことができました。
また、クローク(500円)が用意されていたため、コートやカバン等のかさばる荷物を預けて身軽で参加できたのも良かったポイントです。
試飲した日本酒
ここに載せきれなかった日本酒は別途記事を書きます。

[清水清三郎商店:三重]
◾️作なぐわし純米大吟醸:東条山田錦
◾️作なぐわし純米大吟醸:鈴鹿神の穂
三重、兵庫それぞれのお米のみを使用して造られた日本酒。
同じ製法でも、お米が違うだけで味わいが全く異なりました!これはぜひ飲み比べで飲んでほしい2種。

[清水清三郎商店:三重]
◾️作 奇瑞
上の2種類もですが、ソムリエが注ぎやすいようにするため、日本酒では珍しいワインボトル型になっている。
精米歩合35%まで磨いて造られているため、雑味がなく、とってもフルーティーな味わい。けれど、スッと口の中で溶け、軽やかな印象。また次が飲みたくなるような味でした。

左から
◾️アイランダーサケ純米大吟醸KONA
◾️リリコイ酒(リキュール)
◾️アイランダーサケ純米大吟醸Lino
KONAはコーヒー風味のお酒。ガツンとコーヒーの香りがダイレクトに感じました。
リリコイはハワイの現地でパッションフルーツという意味。パッションフルーツの爽やかな香りが印象的でした。

[千代むすび酒造:鳥取]
◾️CHIYOMUSUBI AWA SAKE SORAH
瓶内2次発酵で酵母が自然につくり出した自然な泡のため、泡がきめ細かい。
一般的なシャンパンだと炭酸がキツく感じるものもありますが、柔らかい泡のため心地よい喉越しでとっても美味しかったです!

[千代むすび酒造:鳥取]
◾️千夜むすびオーガニック 純米吟醸 NATURE
農薬や化学肥料、添付物などを使わない、有機栽培米の山田錦を100%使用。
有機JASマークの表示ができるため、カナダ、台湾など、海外においても相互認証が広がっている日本酒でした。

[千代の園酒造:熊本]
◾️吟醸原酒 ロックがうまい
冷やでも燗でも美味しい!
冷やはスッキリとした味わい、燗はとってもまろやかな味わいでした!個人的には燗で飲む方が好きでした。
鍋やおでんに合うこと間違いなし。

[千代の園酒造:熊本]
◾️純米吟醸 無濾過生原酒 泰斗
微発酵でフレッシュな、爽やかな感じがありました。
フレンチ料理や洋酒にも合いそうと思いました。

[松岡醸造:埼玉]
◾️帝松 吟醸土蔵5年熟成バーボン樽追熟
バーボン樽で熟成されているため、日本酒と言われなかったら、分からないくらい香りが豊か。
ウイスキー好きにぜひ試してほしい日本酒!

[関谷醸造:愛知]
◾️一念不動「生酛純米75」
最初、このラベルに目がいきました。背中を支えてくれるような、しっぽり飲みたい時の相棒になるような、デザインがお気に入り!
しっかり米の旨味・甘みが感じられる味で、明日への気力やる気が湧いてくる銘柄でした!

[新潟第一酒造:新潟]
◾️越の白鳥 純米吟醸 彗星
ポップが可愛い!北海道の酒米「彗星」の日本酒のため、まさに宇宙な感じをイメージして作られたとのこと。
バランスが抜群!どんな料理にも合うなと思いました。

[白瀧酒造:新潟]
◾️白瀧 SEVEN 50 純米大吟醸
米の甘みもしっかり感じつつ、けれど後味は軽快で日本酒の旨さ・魅力がたっぷり詰まってる銘柄でした!

[長期熟成酒研究会]
◾️一ノ蔵 Madena(宮城県)
ワインのような風味を感じる熟成具合。甘みをしっかり感じれる熟成酒でした。
日本酒が苦手な方にもぜひ飲んでみてほしいお酒でした。
最後に
今回参加してみて、改めて日本酒の楽しさ・面白さを知りました!
同じ原材料(米・米麹・水)を使っていても、各酒蔵によってこんなにも表情が変わる日本酒をもっと知りたいとも思いましたし、今回参加された酒蔵さん以外の色んな各県の日本酒を飲んでみたいとも思いました!
今回が第1回ということだったので、第2回、3回、それ以上もあると願っております。
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