
目次
日本酒とは
日本酒は、米と水を主な原料に、麹菌を使って発酵させる日本の伝統的な醸造酒です。
アルコール度数は一般的に13~16%で、口当たりが柔らかく飲みやすいものから、しっかりとした辛口まで幅広い味わいが楽しめます。
飲み方も多様で、冷酒、常温、燗酒など温度によって異なる風味を堪能できます。
また、寿司や天ぷらなどの和食との相性が良いのはもちろん、近年では洋食やチーズと合わせる楽しみ方も注目されています。
日本酒の種類
日本酒は普通酒と特定名称酒に分けられます。
普通酒:日本酒の中で特定名称酒以外に分類されるものを指します。日本酒全体の約70%を占める一般的な酒類です。
特定名称酒:高品質な日本酒として、法律で規定された条件を満たすものに与えられる名称。日本酒全体の約30%を占めます。
項目 | 普通酒 | 特定名称酒 |
---|---|---|
原材料 | 米、米麹、水、糖類、酸味料、醸造アルコール | 米、米麹、水、(少量の醸造アルコール) |
精米歩合 | 制限なし | 明確な基準あり |
風味 | シンプルで軽い | 洗練された香りや味わい |
価格 | 手頃で安価 | 比較的高価 |
生産割合 | 約70% | 約30% |
特定名称酒は精米歩合や使用原料によって、以下の8種類に分類されます。

精米歩合とは、米をどれだけ磨いたかを示す割合です。
以下の例を参考にしてください。
- 精米歩合70%
→ 元の玄米の30%を削り、70%が残っている。 - 精米歩合50%
→ 元の玄米の50%を削り、50%が残っている。
初心者におすすめな日本酒10選
①獺祭 純米大吟醸45

獺祭(だっさい) 純米大吟醸45は“美味しくなければ意味がない”を合言葉に、旭酒造が生み出した超有名ブランド「獺祭(だっさい)」のスタンダード酒。
2019年より精米歩合を50%から45%まで下げ、最高の酒米といわれる山田錦をさらに5%多く磨き上げることで、フルーティで花のような香りを実現。新鮮な味わいとやわらかく繊細な香りが絶妙なバランスを保っています。
純米大吟醸にしてはリーズナブルである点も初心者におすすめ。
◾️精米歩合:45%
◾️アルコール度数:16度
②久保田 千寿

久保田 千寿(くぼた せんじゅ)は「キレの良さ」が魅力の日本酒です。
香りは、穏やかですっきりとした上品な香りで、味わいは、雑味のない綺麗な透明感のある味わいです。その中に、ほんのりと米の旨味やほのかな甘味や酸味も感じられます。喉を通った後、水のように流れる軽やかさを感じられ、後味をすっきりとまとめ上げます。この味わいが料理の味を邪魔することなく、素材が持つ味と香りを引き立てるので、毎日の食卓にもぴったりのお酒です。
◾️精米歩合:55%
◾️アルコール度数:15度
③作 恵乃智 純米吟醸

作 恵乃智(ざく めぐみのとも) 純米吟醸は、洋梨にも似たふくよかな甘く華やかな香り。滑らかな甘味や旨味のあるしっかりとした味わい。酸味の膨らみとともにさらりと消えるキレの良い後味。これらのバランスが絶妙な当蔵自慢の純米吟醸酒です。冷やしてもお燗でも美味しく召し上がれます。
◾️精米歩合:60%
◾️アルコール度数:15度
④田酒 特別純米酒

田酒(でんしゅ) 特別純米酒青森県産酒造好適米「華吹雪」を使用した日本酒です。華吹雪らしい凝縮された米の旨み・甘みが感じられます。
コクがあるため飲み疲れそうなイメージがありますが、適度なキレもあり、意外とすっきり飲めるのも魅力です。
料理と合わせるなら、脂の乗った白身魚の刺身などと合わせると、互いのおいしさが引き立ちます。
常に供給より需要が多いため「幻の日本酒」と評されることもあります。
◾️精米歩合:55%
◾️アルコール度数:15.5度
⑤黒龍 大吟醸 龍

黒龍(こくりゅう) 大吟醸 龍は、ワインの熟成を応⽤し、全国に先駆けて1975 年に発売したロングセラー⼤吟醸酒。蔵⼈の情熱が上品な果実⾹と上質な味わいを⽣み出します。
研ぎ澄まされ落ち着いた中に、スイカやバナナ、白いユリの花の香り。ほのかなミントの爽やかな香りがアクセントになり、落ち着いたニュアンスと引き締まった香りの印象。
シャープでしっとりとしていながらボリュームのある味わいです。優雅で優しくその後に強い印象を残しながらもバランスが良い銘柄です。
◾️精米歩合:40%
◾️アルコール度数:16度
⑥鍋島 純米大吟醸 山田錦

鍋島(なべしま) 純米大吟醸 山田錦は、人気の鍋島の限定酒。最高級の山田錦使用を使用した45%磨きバージョンの純米大吟醸です。 フワッとした印象的な甘み感じさせてくれた後、フェードアウトしていきます。 非常に満足感のある美味しさに仕上がっています。
◾️精米歩合:45%
◾️アルコール度数:16度
⑦上善如水 純米吟醸

上善如水(じょうぜんみずのごとし) 純米吟醸は、新潟県白瀧酒造が手掛ける、透明感あふれる日本酒です。フルーティーで上品な香りが特徴で、リンゴや洋梨を思わせる軽やかなアロマが楽しめます。味わいはクセがなくすっきりとしており、甘味と酸味のバランスが良く、滑らかな飲み口が魅力です。後味はキレが良く、爽やかで料理の味を邪魔しません。
冷酒で楽しむのがおすすめで、和食や軽めの洋食と抜群の相性を発揮します。初心者にも親しみやすい飲みやすさがあり、日本酒入門にも最適な一本です。「水のように澄んだ味わい」を堪能できる、日本酒好きからも評価の高い逸品です。
◾️精米歩合:55%
◾️アルコール度数:14-15度
⑧寫楽 純米吟醸 火入れ

寫楽(しゃらく) 純米吟醸 火入れは、メロンを思わせる日本酒好きにはたまらない香りに、期待通りの果実みを感じる甘やかさ、酸味を内包したバランスよい絶妙な甘さです。その甘さに浸っているとキレを伴う絶妙な辛さがスパッと切ってくれます。この甘さと辛さこそが「THE 寫樂!」と言えるのではないでしょうか。一度飲んだら病みつきになる旨さがあります。
人気商品【寫樂】のTHE定番酒であるこの【寫樂 純米吟醸 火入】。このお酒をしっかり押さえておかないと、寫樂を語ることはできません。
◾️精米歩合:50%
◾️アルコール度数:16度
⑨醸し人九平次 純米大吟醸 山田錦 EAU DU DESIR

醸し人九平次(かもしびとくへいじ) 純米大吟醸 山田錦 EAU DU DESIR(オウ・ド・デジール)の「EAU DU DESIR」は希望の水と訳されます。
フランスの三つ星レストランでもオンリストされ高い評価を得ています。 酸が独特で、日本酒離れした風味が漂い、上等な白ワインを飲んでいるかのような錯覚も感じます。 海外で認められた日本酒の情報が日本へと逆輸入され、日本のお客様に「海外で認められるなんて、日本酒って本当は美味しいんだ」「フレンチやイタリアンでも日本酒っていけるんだ」、そんな風に今一度日本酒に振り向いてもらいたいとの想いで作られた日本酒です。
◾️精米歩合:50%
◾️アルコール度数:16-17度
⑩十四代シリーズ

十四代(じゅうよんだい)は山形県の高木酒造が手掛ける日本酒で、全国的に圧倒的な人気を誇る銘柄です。「究極の食中酒」を目指し、独自の酒米開発や革新的な醸造技術を駆使して造られています。十四代の特徴は、フルーティーで華やかな香りと、柔らかく透明感のある味わい。甘味と酸味のバランスが絶妙で、一口飲むと口中に広がる奥深い余韻が魅力です。
特に「純米大吟醸 龍泉」や「本丸」などが人気で、どれも限定生産のため入手が困難。国内外で高評価を受け、希少性からもプレミアムな存在として知られています。特別なひとときを彩る一本として愛される名酒です。
飲む機会があったらぜひ試してもらいたい銘柄です。

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