目次
1. 甘酒は太る?まずは結論から
甘酒は「飲む点滴」と呼ばれ、疲労回復・美容・腸活など多くの健康効果が期待できる発酵飲料です。しかし、自然由来とはいえ糖質を多く含むため、毎日大量に飲むと太る可能性は十分あります。
特に注意が必要なのは次のような場合です。
- 砂糖を加えた市販の甘酒を習慣的に飲んでいる
- 運動量が少ないのに、夜遅くに飲んでいる
- 一度にコップ2杯以上を毎日続けている
ただし、種類・飲む量・タイミングを工夫すれば、毎日飲んでも太らずに健康効果を享受することは可能です。
2. 甘酒のカロリーと糖質量
甘酒は大きく分けて「麹甘酒」と「酒粕甘酒」があり、それぞれ成分構成や甘みの由来が異なります。
| 種類 | 100mlあたりの カロリー | 糖質量 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 麹甘酒 | 約80〜100kcal | 約18〜20g | 米麹の酵素が米のでんぷんを糖化し、自然な甘み。 砂糖不使用が多い。 |
| 酒粕甘酒 | 約80〜120kcal | 約12〜18g | 酒粕に砂糖を加えて甘みを付与。 砂糖量によってカロリー増。 |
※メーカーやレシピによって数値は変動します。市販品を選ぶ際は必ず栄養成分表示を確認しましょう。
※アルコールが含まれてるものもあります。必ず確認しましょう。
3. なぜ「飲む点滴」と呼ばれるのか
甘酒が「飲む点滴」と呼ばれるのは、次のような栄養素をバランス良く含んでいるからです。
- ブドウ糖:脳や筋肉のエネルギー源。素早く吸収され、疲労回復をサポート。
- ビタミンB群(B1・B2・B6など):糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠。肌や髪の健康維持にも関与。
- アミノ酸(必須アミノ酸を含む):筋肉修復や免疫機能の維持に役立つ。
- 食物繊維:腸内環境を整え、便通を促進。
- コウジ酸(麹甘酒のみ):メラニン生成を抑え、美白効果が期待される。
これらの栄養は体に嬉しい反面、ブドウ糖はカロリー源でもあるため、摂取量とタイミングには注意が必要です。
4. 太りやすくなる原因と注意点
甘酒で太る主な理由は以下の3つです。
- 糖質過多
糖質は血糖値を急上昇させ、余剰分は脂肪として蓄積されます。運動不足の状態で高糖質飲料を続けるのは肥満のもと。 - 摂取タイミングの悪さ
夜遅くや就寝前はエネルギーが消費されにくく、脂肪に変わりやすい時間帯です。 - 飲みすぎによるカロリー超過
200mlで約160〜200kcal。おやつ感覚で1日何杯も飲むと、間食と同じカロリー摂取になります。
5. 太らない甘酒の選び方と飲み方
① 無加糖・砂糖不使用を選ぶ
甘酒は種類によってカロリーや糖質量が大きく異なります。特に市販の酒粕甘酒は砂糖を加えて甘みを調整している場合が多く、同じ量でも糖質量が増加しやすい傾向があります。
「米」と「米麹」だけを原材料にしている麹甘酒であれば、自然な甘みと発酵由来の栄養素を活かせます。パッケージ裏の原材料表示を確認し、不要な甘味料や香料が入っていないものを選びましょう。
② 1日200ml以内にする
甘酒は栄養豊富ですが、カロリーもあるため、過剰摂取はカロリーオーバーの原因となります。コップ1杯(約200ml)で約160〜200kcalほど。これはおにぎり1個分に相当します。
健康効果を得るには少量でも十分なので、習慣化するなら「量より継続」を意識しましょう。
③ 朝か昼に飲む
朝や昼は活動量が多く、摂取した糖質をエネルギーとして消費しやすい時間帯です。逆に夜遅くや就寝前は、消費されずに脂肪として蓄積されやすくなります。
朝食代わりや昼食前後のエネルギー補給として取り入れると、太りにくく効率的に栄養を吸収できます。
④ 食事置き換えとして活用する
甘酒は腹持ちが良く、ブドウ糖による素早いエネルギー補給が可能です。間食や軽い朝食代わりに置き換えれば、1日の総摂取カロリーを抑えられます。
特に無調整豆乳や無糖ヨーグルトと組み合わせると、タンパク質や乳酸菌が加わり、栄養バランスがさらに向上します。
⑤ 運動前のエネルギー補給にも
ブドウ糖は即効性のあるエネルギー源で、運動前に摂取するとパフォーマンスをサポートします。例えばジョギングや筋トレの30分前にコップ半分(100ml)ほど飲むと、疲れにくくなる効果が期待できます。
6.目的別の飲み方
⚫︎疲労回復に役立つ
甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養が豊富で、特に疲労回復に効果的です。麹甘酒に含まれるブドウ糖は体に素早く吸収され、エネルギーを即補給できます。また、ビタミンB群が代謝をサポートし、疲れた体を整えてくれます。朝や運動後にコップ1杯飲むと、だるさが和らぎやすくなります。
⚫︎美容ケアに役立つ
麹甘酒に含まれるコウジ酸は、メラニンの生成を抑える働きがあり、美白効果が期待できます。さらにビタミンB2が肌のターンオーバーを促し、くすみや肌荒れ対策にも役立ちます。美容目的で飲む場合は、リラックスタイムに温めて飲むのがおすすめ。豆乳や生姜を加えると代謝を助け、体を温めながら美肌ケアができます。
⚫︎腸活に役立つ
腸内環境を整えたい方には、オリゴ糖や食物繊維が豊富な麹甘酒がおすすめです。これらの成分が善玉菌を増やし、便通の改善や免疫力アップにつながります。毎朝ヨーグルトに混ぜて食べると、乳酸菌との相乗効果で腸内フローラがさらに活性化。腸活を日常的にサポートしてくれます。
まとめ
甘酒は適量を守り、種類とタイミングを工夫すれば、毎日飲んでも太らず健康効果を得られる優秀な発酵飲料です。
「飲む点滴」の栄養パワーを、正しい習慣で取り入れて、美容・健康・ダイエットに役立てましょう。

◾️この記事を書いた人
SUZU
国際唎酒師の資格を持つ日本酒好きライター。日本酒はもちろん、ひれ酒をこよなく愛しています。
取得機関:https://ssi-sake.jp/
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