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日本酒の輸出実績について

昨年まで、13年連続で輸出金額は過去最高額を更新し続けましたが、今期のマイナスは、輸出金額・数量の約半数を占める中国とアメリカの影響が大きく響いた結果となりました。数量に比して金額の減少は小さく、引き続き付加価値の高い日本酒が輸出されています。
アメリカや中国の輸出額は減少したものの、韓国29.0億円(昨対比:115.1% )、台湾26.8億円(昨対比:120.5% )のほか、イタリア、ブラジル、スペインが昨年の実績より上回りました。
海外における日本酒の認知度はまだ低い国や地域も多く、販路も日本食レストランに偏在していることから、更なる市場の拡大が可能と考えています。
ニューヨーク初の酒蔵「Brooklyn Kura(ブルックリン・クラ)」

共同経営者のブライアン氏と杜氏を務めるブランドン氏が本当に美味しいSAKEをNY中に広く伝えたいとの思いで開設されました。
2人は共通の友人の結婚式で来日した時に出会ったそうです。会話のなかで、日本で飲む高品質な酒と、アメリカの寿司レストランで提供される品質の良くない”hot-sake”について話が盛り上がり、京都や飛騨高山などの酒蔵をいっしょに巡ることになったのだそう。
「伝統的な酒蔵で飲んだ日本酒は本当に美味しくて、さらに魅了されてしまいました。と同時に、アメリカではクラフトビールが人気で醸造技術も高まってきているのに、なぜ、同じ醸造酒であるSAKEがあまり造られていないのか、疑問に思ったんです」(ブライアン氏)
原料となる米は、アメリカで作られた山田錦とカルロース米を使用しているのだそう。ブルックリン・クラのタップルームでは、おつまみとして、揚げソラマメやハム、ソーセージ、チーズ、ピザなどが楽しめるとのこと。地元の人たちにも気軽に受け入れられそうなメニューで、周辺を散策しながらふらりと立ち寄るのにぴったりです。
旭酒造が造る、アメリカ発のSAKE「DASSAI BLUE」

ニューヨークのマンハッタンから北に2時間ほどハドソン川を北上した、ハイドパーク市に酒蔵を建設されました。醸す酒のブランド名は「DASSAI BLUE」。2023年9月25日より、NYで発売開始となりました。
「DASSAI BLUE」のコンセプトは日本のことわざ「青は藍より出でて藍より青し」に由来しており、「日本で作られるオリジナルの獺祭を超える」という想いからこの名が当てられたそうです。
造られる酒は最高級酒の純米大吟醸のみ。NYハドソンバレーの水と、山田錦の米で醸します。
パリ生まれ、世界の文化と融合するSAKE「WAKAZE」

世界中でSAKEが造られ、飲まれる世界の実現を目指し、食文化の中心であるフランス・パリ近郊に酒蔵を構え、新たな食文化のトレンドを創るWAKAZE。
食文化や食のトレンド、食のプロたちからのインスピレーションを得て、新しいSAKEを生み出し続けます。洋食、和食、エスニック料理、フュージョン料理の食前から食後まで、あらゆる食のシーンをWAKAZEのSAKEが彩ります。
これまでの日本酒の枠には収まらない、ボタニカルSAKE、樽熟成SAKEなど、クラフト精神が創り出す自由で多様性溢れるSAKEを楽しめます。
英国初の酒蔵「Kanpai London Sake」

2016年にトムとルーシー・ウィルソン夫妻によって設立されました。日本酒と出会うきっかけは京都での旅行中でした。元々、自家醸造を趣味として行なっていたそうですが、本物の上質な日本酒との出会いは彼らの醸造への情熱をかき立てました。
伝統的な日本酒をもとに、ひねりを加え、クラフトビール、植物由来のジン、濃厚な赤ワインを愛する人々の味覚に合う、よりコクがあり、限界を押し広げる風味を探求しています。
ラインナップとして、濃厚な風味の日本酒、柔らかくフルーティーな日本酒、スパークリング日本酒、にごり酒をご用意しています!さらに、カクテルにぴったりの、日本語で「花」を意味する英国の梅酒「HANA」もあります。
ベトナム唯一の酒蔵「フエフーズ」

焼酎の故郷とされるベトナムで1995年より古都フエにて焼酎・清酒の販売を行っています。
現地で主流のインディカ米を活かした焼酎「THE KOME」や、ベトナム初の清酒「越の一」など、複数の銘柄を展開しています。
こだわりの原料を活かし、丁寧に醸したお酒です。その味わいを存分に感じていただくとともに、深いお酒の歴史も感じれる銘柄となっています。
和食以上にアジアン料理との相性が抜群なので是非お飲みいただきたい一本です。