
はじめに|日本酒ってどう違うの
「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」……
ラベルに並ぶこれらの言葉、見たことはあっても、何が違うのか分からない!という方は多いはず。
この記事では、日本酒を選ぶうえで押さえておきたい3つの基本的なタイプについて、原料・製法・味の違いをわかりやすく解説します。
日本酒初心者でも、この記事を読めば自分の好みに合ったお酒を選べるようになります!
吟醸・純米・本醸造の違い
日本酒は、使用する原料や精米歩合によって以下のように分類されます。
アルコール添加 | 精米歩合 | |
---|---|---|
吟醸酒 | あり (※純米吟醸はなし) | 60%以下 |
純米酒 | なし (米・米麹・水のみ) | 規定なし (一般に70%以下) |
本醸造酒 | あり (少量の醸造アルコール) | 70%以下 |
ここから、さらに精米歩合(お米をどれだけ磨いたか)などで細分化され、「吟醸酒」や「大吟醸酒」といった種類に分かれていきます。
吟醸酒とは?|香りを楽しむ
✔ 定義
- 精米歩合:60%以下(米を40%以上削る)
- 特徴:低温でゆっくり発酵、香りを重視した製法
吟醸酒は、まるで果物や花のような香りの吟醸香(ぎんじょうこう)が特徴の日本酒です。
冷酒で飲むと香りが際立ち、ワインのように華やかな印象があります。
✔ 種類
- 吟醸酒:アルコール添加あり(香りを引き立てる)
- 純米吟醸酒:アル添なし。米と水だけで吟醸仕込み
✔ こんな人におすすめ
- フルーティーな香りが好き
- 冷やして飲みたい
- 軽やか&華やか系の味が好み
純米酒とは?|米の旨みが広がる
✔ 定義
- 原料:米・米麹・水のみ(アルコール無添加)
- 精米歩合:規定なし(多くは70%以下)
純米酒は、米本来の旨みやコクを楽しめる酒。
アルコール添加がないため、ナチュラルでふくよかな味わいに仕上がるのが特徴です。
「純米」と書いてあれば、“お米オンリー”で造られた証拠。
✔ 種類
- 純米酒:コクと旨味が中心
- 純米吟醸酒:吟醸香と旨味のバランス型
- 純米大吟醸酒:香り・味ともに繊細で高級感あり
✔ こんな人におすすめ
- お米の味がしっかり感じられるお酒が好き
- 和食と合わせて飲みたい
- 食中酒に最適な一本を探している
本醸造酒とは?|すっきり飲みやすい
✔ 定義
- 精米歩合:70%以下
- 原料:米・米麹・水+少量の醸造アルコール
「アルコール添加」と聞くと悪い印象を持つ方もいますが、本醸造酒では“香りやキレを整えるため”に少量だけ添加されます。
そのため、軽快でスッとした飲み口が特徴。食事と合わせやすく、冷酒でも燗酒でも楽しめる万能型です。
✔ 特徴
- 雑味が少なくクリアな味わい
- 加水なしの「原酒」も多い
- 日常酒や燗酒向けにも最適
✔ こんな人におすすめ
- クセの少ない飲みやすさを重視したい
- 日本酒初心者で何を選べばいいか分からない
- コスパ良く楽しみたい
よくある質問(Q&A)
Q. 「吟醸酒」と「純米吟醸酒」はどう違うの?
→ アルコール添加の有無です。
- 吟醸酒:アルコール添加あり
- 純米吟醸酒:米・米麹・水だけで造る
Q. どれが一番“良いお酒”?
→ 優劣ではなく「好み」です!
香り重視なら吟醸、コク重視なら純米、飲みやすさ重視なら本醸造がおすすめ。
Q. 初心者におすすめは?
→ 冷酒で香りを楽しむなら「吟醸系」、料理と合わせたいなら「純米酒」、万能型なら「本醸造酒」です。
まとめ
「吟醸」「純米」「本醸造」の違いを理解すれば、日本酒選びがぐっと楽しくなります。
- ワインのように香りで楽しむ → 吟醸酒
- 食事と合わせて飲む → 純米酒
- ライトに気軽に → 本醸造酒
この3タイプを覚えておけば、お店や酒屋でも迷わず選べるはずです。
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