【完全ガイド】日本酒の造り方とは?

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はじめに|日本酒はどうやってできる?

日本酒の原料|4つの素材から生まれる

  • 米(酒造好適米):日本酒専用に品種改良された米。心白(しんぱく)という白く不透明な中心部を含むものが理想とされる。
  • :仕込み、洗米、蒸しなどほぼすべての工程で使用。硬水・軟水の違いで味も変わる。
  • 米麹(こめこうじ):麹菌を繁殖させた蒸米。デンプンを糖に変える働きを担う。
  • 酵母:糖をアルコールへと発酵させる微生物。香りや味の個性を生む。

日本酒の製造工程フロー

1. 精米|旨味を磨く第一歩

https://www.ienomistyle.com/sakeguide/20180703-509
  • 70%:本醸造酒や純米酒向け。コクのある味に。
  • 60%:吟醸酒クラス。軽やかでフルーティーな香り。
  • 50%以下:大吟醸酒。繊細で上品な風味。

2. 洗米・浸漬・蒸米|米を整える下準備

  • 洗米:余計な粉(ヌカ)を取り除き、透明感のある味わいへ。
  • 浸漬:適度に吸水させる。ここでの時間管理が極めて重要。
  • 蒸米:炊くのではなく、蒸気で蒸すことで適度な硬さと粘りを残す。

3. 製麹|麹菌が糖を生む“日本酒の心臓”

https://oryzae.shop/blogs/journal/how-to-make-koji

4. 酒母づくり|酵母のスターターを仕込む

https://sake.science/bunrui-syubo/
  • 速醸系酒母:乳酸を人工的に添加。近代的で安定しやすい。
  • 生酛(きもと)/山廃(やまはい):乳酸菌を自然発酵で育てる伝統的手法。旨味や酸味が複雑で力強い酒になる。

5. もろみ仕込み(三段仕込み)|発酵の本番!

https://contents.thedann.com/
  • 初添え → 仲添え → 留添えと、酵母の活動に合わせて原料を追加することで、健全な発酵を促します。

6. 搾り|酒と酒粕を分ける

http://ginjoka.com/sake-basic/shiborikata/
  • ヤブタ式:一般的な機械搾り
  • 袋吊り:香りが繊細、コンテスト用や高級酒に多い
  • 槽(ふね)搾り:昔ながらの伝統製法

7. 火入れ・貯蔵・瓶詰め|仕上げ工程

https://www.amabuki.co.jp/news/000309.php
  • 火入れ2回 → 一般的な清酒
  • 火入れ1回 → 生貯蔵酒など
  • 無火入れ → 生酒(要冷蔵、フレッシュさ重視)

おわりに


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